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バンドワゴン効果とは?人気の演出が行列をつくる群衆心理の秘密を知っておこう

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こぴらぼの運営者、奥さんと2人の娘と福岡で暮らすセールスコピーライター。 伝え方を知らないだけで「良い商品」が消えていく一方、伝え方が上手ければ「粗悪品でも売れていく」現状に不満を感じている。 本業の傍ら、ブログで「自分がいいと思った商品を”勝手に”紹介する」ことが趣味。 モットーは「商品(サービス)の価値を100%引き出す文章」を書くこと。
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どうも、コピーライターの中村です。

今回は、「バンドワゴン効果」という心理効果についてお話します。

 

突然ですが、あなたは観光旅行に行くとき、食事を食べるお店はどのような基準で選びますか?

  • ガイドブックに載っているお店
  • 観光案内所で聞いたお店
  • タクシーの運転手さんに聞いたお店
  • 食べログで評価3.5以上のお店
  • テレビで頻繁に取り上げられる有名店

人によって、お店を選ぶ基準って違いますよね。

 

おそらくあなたも、評判のいいお店を選ぶのではないでしょうか?

 

「前評判もいいし、当日が楽しみ♪」

こんな風に楽しみにして、当日を迎えます。

 

しかし、目星をつけていたお店が昼時にも拘わらず閑古鳥が鳴いていたとしたら、予定通りそのお店で食べるでしょうか?

 

予定通りのお店に入るか迷っている時に、もし行列ができているお店を発見したら……?

「せっかく観光に来たんだし、おいしいもの食べたいよな」と自分に言い聞かせて、当列の最後尾に並んでしまうのではないでしょうか?

 

実は、この何気ない行動も、人間の心理が影響しているんです。

 

行列の出来ているお店を選んでしまうのには理由があります。

今回は、その根本原因となる「バンドワゴン効果」について、具体例も交えながらお伝えしていきますね。

 

バンドワゴン効果とは?

バンドワゴン効果は、アメリカの理論経済学者であるハーヴェイ・ライベンシュタインによって提唱されました。

 

具体的には、1950年に発表した論文「Bandwagon, Snob and Veblen Effects in the Theory of Consumers’ Demand(消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、及びヴェブレン効果)」の中で紹介されています。

バンドワゴン効果(バンドワゴンこうか、英: bandwagon effect)とは

多数がある選択肢を選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果。「バンドワゴン」とは行列先頭に居る楽隊車[1]であり「バンドワゴンに乗る」とは時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗る[2]という意味である。経済学・政治学・社会学などで遣われる。対義表現は「アンダードッグ効果」

引用:バンドワゴン効果 – Wikipedia

簡単にいうと、バンドワゴン効果とは、「多数に人気のあるもの」や「支持されているもの」に人間が心惹かれる現象のことを指します。

ちなみにバンドワゴンとは、パレードの楽団車のことです。

中村

 

バンドワゴンと似た2つの心理効果

バンドワゴン効果と似た心理として、ライベンシュタインは、スノッブ効果とヴェブレン効果という心理効果についても発表しています。

 

マーケティングを考える際には、バンドワゴン効果と合わせて押さえておきたい心理効果なので、この後説明していきますね。

 

スノッブ効果.他人と同じものは欲しくないという心理

スノッブ効果(Snob effect)とは、「他人と同じものは欲しくない」という心理のことです。

珍しいものほど価値を感じ、一般化するほど需要が減る現象のことをいいます。

 

ようは「穴場のお店を知っている」という、他者と違う情報を持っているという部分に優越感を感じる心理効果のことですね。

たとえば、1店舗の時は超人気だったラーメン屋が店舗を拡大したことで、人気が低迷してしまうことがあります。

 

この現象は「あそこにいかないと食べられない」という、希少性や限定性を失ったことで起こる、スノッブ効果によるものだといえます。

 

ヴェブレン効果:商品の価格が高まるほど効果が高まると思い込む心理

ウェブレン効果は、商品の価格が高くなるほど効果・効能も高まると思い込む心理のことをいいます。

 

これは、アメリカの経済学者ウェブレンが「有閑階級の理論」という論文の中で言及したことに由来します。

 

たとえば、ダイソンの掃除機って他のものより高級な家電ですが、景気の良し悪しに関わら人気ですよね。

このダイソンがもし、5,000円で売っていたらあなたは買うでしょうか?

 

「なんで、本来数万円するダイソンが5,000円なんだ?」

「何か理由があるのでは? 偽物? 怪しい……」

と感じてしまい、選ぼうとはしないのではないでしょうか。

 

それが、もし企業努力による値下げだったとしても、消費者には不安に感じてしまうんですね。

つまり、高級家電のブランドを落とさないためには、よっぽどの理由がない限りは、「高価格という事実」を変えてはいけないということです。

 

バンドワゴン効果の反対語「アンダードック効果とは?

バンドワゴン効果の対義語にアンダードッグ効果というものがあります。

 

アンダードック効果

判官びいき効果。選挙前の予測で不利とされた候補者に「判官びいき」で票が集り、選挙の結果は逆に勝つという、選挙予測の効果のこと。

選挙の予測報道にこの効果があることは、世論調査データの分析により 1940年代にアメリカで最初に発見された。

これはアナウンスメント効果の一形態と考えられる。

以前日本では「負け犬効果」と直訳されて用いられたこともあったが、意味を誤って伝える可能性もあるので「判官びいき効果」と訳されるようになった。

引用:アンダードッグ効果(アンダードッグこうか)とは – コトバンク

 

アンダードッグ効果は、負け犬効果とも呼ばれます。

たとえば、前回落選した候補者が「今回こそは当選できるよう全力を尽くします」と発言することで、有権者が情に流され、得票率が上がることがあります。

 

このように、選挙で劣勢な状況にあるものを助けたくなる人間の心理が働くわけですね。

 

バンドワゴン効果が使われている場所

バンドワゴン効果は様々なシーンで使われています。

 

たとえば、新装オープンするお店の店主が友人などに頼んだり、アルバイトを雇ってまで行列を作る「さくら作戦」をするのもバンドワゴン効果を狙ってのことです。

  • 人が人を呼ぶ
  • 行列が人を引き寄せる

という心理効果を狙っているわけですね。

 

特に、WEB業界ではこの傾向が顕著です。

特にSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)では、いかに媒体の機能が優れていたとしても、利用者が少なければあっという間に淘汰されてしまいます。

 

日本で最も利用者が多いのはLINEで、2012年には20.3%しかなかった普及率が、2016年には67%にまで激増するまでに成長しています。

SNSの普及率について

我が国における代表的なSNSであり、経年比較可能なLINE、Facebook、Twitter等の6つサービスのいずれかを利用している割合をみると、全体では、2012年の41.4%から、2016年には71.2%にまで上昇しており、スマートフォンと合わせてSNSの利用が社会に定着してきたことがうかがわれる。

年代別にみると、10代20代は2012年時点から利用率が比較的高い傾向にあったが、20代は2016年には97.7%がいずれかのサービスを利用しており、この世代ではスマートフォンやSNSが各個人と一体ともいえる媒体となっている。

40代50代は2012年時点の利用率はそれぞれ、37.1%、20.6%であったが、2014年から2015年にかけ利用率が上昇し、2016年にはそれぞれ利用率が80%程度、60%程度となっている。

出典:総務省|平成29年版 情報通信白書|SNSがスマホ利用の中心に

 

このようにSNSではLINEが首位を独走している状態ですが、ユーザーを獲得するという目的においていえば、1位と2位の差は、2位と100位の差よりも大きいといわれているくらい、影響力の違いがでてきます。

 

その証拠に、あなたは日本一高い山の名前と山の高さを答えることができるでしょうか?

おそらく問題なく答えたはずです。

 

答えは、「富士山」で高さは「3,776メートル」ですね。

 

では、2位の山の名前と高さを答えることができるでしょうか?

 

 

 

 

おそらくほとんどの人が答えることができないはずです。

答えは「北岳」で「3,193メートル」です。

 

富士山と高さは変わらないのに、ほとんどの人に認知されていないという事実も、1位と2位の差を物語る裏付けとなっています。

 

では、バンドワゴン効果がマーケィングにどのように使われているのかを事例も交えてお伝えします。

 

バンドワゴン効果を使ったマーケティング

バンドワゴン効果は、マーケティングにも大きな影響を及ぼします。

 

MAU(マンスリーアクティブユーザー)が20億人を突破した、世界最大のSNSであるFacebookは、個人だけでなく企業でも広く活用されています。

MAUは、ソーシャルメディアやソーシャルアプリなどで、適切な利用者数を示す値として使われる指標。 「Monthly Active Users」の略で、月あたりのアクティブユーザー数を示します

中村

 

たとえば、会社用にFacebookページを作って情報発信したり、コメント欄やメッセージを使って交流して、顧客とコミュニケーションを図っています。

 
 
また、Facebookのプラグインを使えば、ワードプレスにも簡単に貼り付けることができることもできるんですね。
 
 
あなたも、多くの店舗を持つ飲食店やヘアサロンが、店舗ごとにFacebookページを運営しているのを見たことがありません。
 
 
 

特にFacebookは、30~40代以上の利用者が多いことから、企業にとっては重要なSNSです。
 
 
 
ただ、Facebookページにおいて、バンドワゴン効果が逆の力を発揮して、マイナスイメージを植え付けてしまうケースがあります。

 
それは、Facebookページの「いいね!」があまりにも少ない場合ですね。

 
ホームページを訪れた訪問者が、あなたのFacebookページの「いいね!」数を見たとき。

あれ? 「いいね!」が30しかない」

文子


 

このような印象を与えてしまったとしたらどうでしょう?

 

おそらく心の中でこんなことを思いますよね。

この会社は人気がないんだろうな~

文子

 

このような印象を持たれてしまうと、人によっては、興味が無くなってしまうケースもあるんです。

さらには「いいね!」の数が少ないことは、見せかけの印象だけではなく「投稿しても拡散されず、ほとんど反応がない」という悲しい状況を引き起こす原因にもなります。
 
 
そのため、「いいね!」を増やすための広告などが存在するわけです。
 
 
 
 
 
極端にいえば、「こんな小さなお店なのに、こんなにいいね!されてるなんて、きっと人気店なんだな」と思ってもらえれば、バンドワゴン効果が発揮されているということになります。
 
 
では、ここからは「バンドワゴン効果」の具体例を紹介していきます。
 
 

バンドワゴン効果をビジネスに使った具体例

バンドワゴン効果は、ビジネスシーンでよく使われています。

たとえば、

  • ○○部門第一位!
  • 興行収入No1!今注目の最新映画
  • 1秒に1個売れています
  • 顧客満足度 NO1

など、といった言葉をあなたも見たことがあるはずです。

 

ほかにも、通信販売の番組で「ただいま申し込みが殺到中」というようなテロップは表示されるのを見たことがあるのではないでしょうか?

 

これには、「こんなに購入者がいるんだよ」と思わせることで商品に対する安心感を与え、購入を促す、という狙いがあるわけですね。

このように、「バンドワゴン効果」は購入率を上げるための方法として様々なシーンで使われています。

 

では、実際にどんな使い方をされているのかを少しご紹介してみましょう。

 

事例1.売上日本一(カイテキオリゴ)

画像出典:ランディングページまとめサイト

全国売上日本一 信頼と実績で1分に1個売れています!

「ネットと口コミだけで30万人に広まった」「売上日本一」など、工夫を凝らして自社がナンバーワンになる指標をアピールしています。

お客様の声も顔を掲載することで、「みんなが選んだものを使っているんだ」という安心感を持ち続ける効果もあります。

 

事例2.6年連続売上NO.1 (ビオレエッセンス)

画像出典:ランディングページまとめサイト

6年連続売上数量NO.1  ビオレエッセンスの軌跡!

単発の売り上げではなく、6年間にもわたり売上数量NO.1 を維持しているという実績が「みんなが買っているならいいものに違いない」という心理を働かせることになります。

 

事例3.レッツノート満足度調査

画像出典:ランディングページまとめサイト

90%以上のユーザーが満足&やや満足

「本体の軽さ」「頑丈さ」「バッテリーの駆動時間」など様々な部門で、愛用者調査をし、すべての項目で満足度が高いという調査結果を表現しています。レッツノートは性能を重視した愛用者が多いため、こういう調査が所有欲を満たすことに繋がりようですね。

ちなみに、僕もレッツノート愛用者です

中村

 

このように、

  • 「みんなが使っている」
  • 「今流行っている」

というアピールをすることで、読者の興味を引く効果があるわけですね。

 

まとめ.バンドワゴン効果は日本人に特に効果的

今回お伝えしたように、バンドワゴン効果は、「政治」や「マーケティング」など、様々な場所で使われている効果です。

 

あなたも気づかないうちに、自分の選択がバンドワゴン効果によって動かされていることもあるでしょう。

バンドワゴン効果は日本人に特に効果的な手法だといわれています。

 

日本人は「みんなと同じだと安心」だと考える傾向にある民族なので、手段心理を使った心理誘導に弱いわけです。

 

今回お話したバンドワゴン効果のほかにも、人間心理を利用したマーケティング手法はたくさんあります。

他の心理効果については、行動心理学とマーケティング|人間心理に基づいた心を動かすテクニック12選で詳しく紹介しています。

随時情報を更新していくので、楽しみにしておいてくださいね。

 

僕のお伝えした情報が、あなたのお役に立てることを願っています。

ではでは、最後までありがとうございました。

 

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