今回は、ブログ記事の顔とも言える「タイトルの決め方」について深堀りして解説します。
もし、あなたが一生懸命ブログ記事を書いているのに誰にも読まれていないとしたら、それは「ブログのタイトルにクリックしたくなる要素」が不足しているからです。
言い換えれば、「魅力的なタイトル」さえ作ることができれば「何百人」「何千人」「何万人」と多くの方に読んでもらえる記事に変貌させることも可能です。
Webライティングにおいて、記事の「顔(タイトル)」は最も重要な要素です。
愛と同じように「顔よりも中身で勝負」と強がっていては、いつまでたても恋人はできません(読まれれません)。
もちろん「顔(タイトル)」さえ良ければ、「中身(記事の質)」はどうでもいいわけではありませんが、より多くの方にあなたのブログを読んでもらいたければ「ブログ記事のタイトル」はキモになります。
読んだその日から実践できる「タイトル決めのコツ」をお伝えしますので、ぜひ実践してみてください。
ブログ記事のタイトルを決める際の注意点
ブログ記事のタイトルを決める際に、注意すべきポイントは下記4点です。
- ターゲットを具体的にイメージする
- タイトルで記事の内容をイメージさせる
- タイトルと記事の内容に一貫性を持たせる
- ワンセンテンス・ワンメッセージを意識する
上記4点は非常に大切なポイントです。
基本をおろそかにして、上辺のテクニックばかり学んでも使いこなすことはできません。
では、ひとつずつ説明していきますね。
ポイント1.ターゲットを具体的にイメージする
ひとつ目のポイントは、「ターゲットを具体的にイメージする」という点です。
なぜなら、Webライティングにおいて「誰」に伝えるかが非常に大切だからです。
自分のためではなく「誰かの役に立つ記事を書く」という意識を持つだけで、自分の書く文章がガラッと変わります。
自分の書きたことを書くだけでは、「心を動かすタイトル」を作ることはできません。
「読者の悩みや疑問を解決する」という意識は何よりも大切となります。
たとえば、ブログ初心者に向けて記事を書くのなら、下記のように「初心者」という言葉を必ず含めるということです。
- ■残念なタイトル例
-
ブログ初心者よ崇めよ!俺様のタイトル決めを知りたいならひれ伏すが良い!
これだとインパクトはあっても、「何だこいつ?頭おかしいんじゃないの」と反感を買いそうですよね。
読者の興味を引くためには「インパクト」も大事ですが、「この記事は自分のためになる」と感じてもらうことが大切です。
例えばこんな感じで改善してみたらどうでしょう。
- ■タイトル改善例
-
初心者必見!あなたの記事が10倍読まれるブログタイトルの決め方
ちょっと改善できましたね。
ただ、ここで考えてほしいのが、Googleで検索をする人の意図を考えるということです。
分かりやすくいうと、ブログ初心者は「どんなことに悩んでいて」「どんな言葉で」検索するだろう?とイメージしてみるなど「読者の心理」を予測することです。
ブログ記事のタイトルを決める際に、最初に「この記事の読者は、どんなことを知りたいんだろう?」と仮設を立てながらタイトルを考えることは良いタイトルを決める際に重要なポイントとなります。
ポイント2.タイトルだけである程度内容が分かるようにする
2つ目のポイントは、タイトルで「自分に関係ある」と思ってもらうことです。
なぜなら、いくら本文にいいことが書いてあっても、タイトルが目を引かなければ読んでもらえないからです。
ポイントの1つ目でお話しした、「ターゲットを具体的にイメージする」という点にも部分にも関連する部分ですね。
ブログ記事のタイトルって、こんな感じのものが多いですよね。
- 〇〇のテクニック
- 〇〇な方法
- 〇〇の秘訣
- 〇〇の法則
これは読者さんに、「この記事を読めば、あなたの悩みや課題を解決できますよ」と伝えるために、意図的に使われているんです。
わざわざ検索をしてまで、あなたのブログに来るということは「何かに悩んでいる」可能性が高いです。
悩みを持っている人に、「この記事は自分の悩みを解決してくれそうだ!」と思ってもらえるタイトルをつけておくことは、読者さんの信頼を得ることにも繋がるということですね。
ポイント3.タイトルと記事の内容に一貫性を持たせる
3つ目のポイントは、タイトルと記事の内容性に一貫性を持たせるということです。
なぜなら、タイトルと記事の本文に一貫性がないと信用を失う原因になるからです。
タイトルの持つ役割は、記事の内容と読者の期待とを一致させることにあります。
あなたのタイトルをクリックしたということは、「何かしら期待できるものがある」と感じてくれた証拠。
その信頼を裏切らないためにも、これから伝える2つの注意点はおさえておいてください。
注意点1.タイトルと内容との不一致に注意する
タイトルと内容とが不一致だった場合、読者さんが期待していた内容が記事に書かれていなかったことになります。
期待を持ってクリックしてくれた読者は、記事を書いた人に対して半ば裏切られたような気持ちになり、あなたのブログから去ってしまうことになるわけです。
1度失った信用は、なかなか取り戻すことはできません。
そんなことにならないためにも、インパクトだけこだわりすぎるのではなく、本文の中身と関連しているタイトルを考えるようにしましょう。
注意点2.不必要に煽らないよう注意する
ネット上の記事は、多少「煽りすぎ」のタイトルのほうがクリックを集めやすいのも事実です。
ただ、「これをしないと絶対にヤバい!」など、ネガティブな表現を乱発してしまうと、ブログの品位を下げることにもなりますので、使い過ぎには注意してください。
タイトルで釣られた人が記事を読んだときに納得できる答えが書いていなければ、騙された気分になり「もう二度と読むか!」という心理状態になるので注意が必要です。
読者さんに「裏切られた!」と思わせてしまうと、たとえ記事のPV(ページビュー)が増えても、サイトの信頼度は下がってしまいます。
たしかに、PVはサイトを評価する上で1つの指標になりますが、タイトルだけで釣って集めた訪問者は、コンバーション(=その記事を読んだ結果、申込みや購買を行ってもらうというサイト本来の目的)には繋がりにくいので注意が必要です。
Googleアドセンスのように「PV=収益につながるブログ」であれば話は別ですが、あなたに売りたい商品やサービスがあるならば、読者の信頼そっちのけでPV至上主義になってしまうと、最終的に必ず後悔することになります。
「長期的に収益を生むブログに育てていきたい」と考えているなら、「煽り」や「釣り」を意識したタイトルを考えるのは、ほどほどにしておいた方がいいでしょう。
ポイント4.ワンセンテンス・ワンメッセージを意識する
ポイントの4つ目は「ワンセンテンス・ワンメッセージ(ひとつの文にひとつの伝達内容)を意識する」という点です。
ようするに「焦点を絞る」ということですね。
タイトルに「キーワードを入れなきゃ!」と考えてしまうと、ついついたくさんのキーワードを詰め込んでしまいがちです。
たとえば下記のように「アクセスアップ」の方法を伝える記事を書くとして、伝えたいことをすべて盛り込んでしまうと、何を言いたいのか分からなくなります。
- ■ブログタイトルの残念な例
-
ブログ初心者必見!アクセスを増やすには、SEO対策とSNSの友達と相互フォローの数を増やそう!Google砲でバズる方法もマスターすれば、史上最強のブロガーになれるよ!
気持ちはわかりますが、詰め込みすぎで、何がいいたいのか分かりませんよね。
基本的には、ひとつの記事で伝えるキーワードは1つに絞るべきです。
もし「アクセスアップ」をメインに伝えたいならば、「SNS活用法」や「はてブの攻略法」などの情報はバッサリ切って内容を1つに絞ることで、タイトルもシンプルになるわけです。
- ■ブログタイトルの改善例
-
ブログ初心者必見!わずか1カ月で1万PVを達成したアクセスアップ7つのテクニック
もし、SNSの活用法やGoogle砲の攻略も同じくらい力を入れて書けるならば、別記事として公開したほうが効果的です。
タイトルも本文も、「ひとつの記事でひとつのテーマ」が良い記事を書くための基本です。
あれもこれも欲張ってしまうと、逆に薄い記事・タイトルになってしまうので気をつけましょう。
「広く浅く」ではなく「せまく深く」を意識してください。
【基礎知識編】刺さるブログ記事タイトルのテンプレート
刺さるブログ記事のタイトルは2つの要素を組み合わせることで作ることができます。
2つの要素とは下記の通り。
- 【A】読者の心を掴む9つの要素
- 【B】記事タイトルを引き締める常套句
上記の【A】+【B】の要素を組み合わせることで「読者の興味を引くブログ記事のタイトル」を作ることができます。
では、それぞれ具体例をお話していきますね。
【A】読者の心を掴む9つの要素
刺さるブログ記事のタイトルを作る「基本要素」は全部で9つあります。
9つのパーツを組み合わせることで、効果的なタイトルを考えることができます。
具体的には以下の通りですね。
- 効果性を伝える
- 簡便性を伝える
- 網羅性と伝える
- 不安や恐怖で煽る
- 数字を入れて具体的にする
- 権威性を伝える
- 希少性・限定性を入れる
- ターゲットを絞り込む
- 常識を否定する
この9つの要素を1つ、または2つ盛り込んで考えることで「刺さる記事のタイトル」を作ることができます。
【B】ブログ記事のタイトルを引き締める常套句
【A】の9つの要素と一緒に「常套句」を使うことで、さらにブログ記事のタイトルを引き締めることができます。
常套句とはクリシェと言われることもありますね。
クリシェ(常套句)とは
クリシェ(フランス語: cliché、発音: [klɪ’ʃe])とは、乱用の結果、意図された力・目新しさが失われた句(常套句、決まり文句)・表現・概念を指し、さらにはシチュエーション、筋書きの技法、テーマ、性格描写、修辞技法といった、ありふれたものになってしまった対象(要約すれば、記号論の「サイン」)にも適用される。
たとえば、常套句とは以下のようなものです。
- 〇〇のノウハウ
- 〇〇の方法
- 〇〇の秘密
- 〇〇の法則
- 魔法の〇〇
- 〇〇を公開
- ~とは?
このように、タイトルの冒頭や最後につけることで記事のタイトルを引き締める効果があります。
では、ここから【A】と【B】の要素を使って、どのようにブログ記事のタイトルを作るのかを解説していきます。
【実践編】クリックされるブログ記事のタイトルを付ける方法
ここから刺さるブログ記事タイトルの作り方を解説していきます。
先ほど伝えた【法則A】は下記の9個でしたね。
- 法則1.効果性を伝える
- 法則2.簡便性を伝える(すぐにできる内容だと伝える)
- 法則3.網羅性をアピールする(この記事さえ読めばOKだと伝える)
- 法則4.不安や恐怖を刺激する
- 法則5.数字を入れて具体的にする
- 法則6.権威性を盛り込む(開発者・推薦者・資格・メディアなど)
- 法則7.希少性・限定性を入れる(すぐに行動しないと損だと伝える)
- 法則8.ターゲットを絞り込む
- 法則9.常識を覆す(意外性・衝撃の事実など)
上記の9個と【法則B】の常套句を組みあわせることで効果的なブログ記事のタイトルを考えることができます。
では、ひとつずつお話ししていきますね。
ブログ記事タイトル決めのコツ1.効果性を伝える
ひとつ目は、ブログの本文を読むことで得られる「効果性を伝える」というものです。
効果性とは、わかりやすくいうと「どんな効果が得られるのか」をタイトルで表現するということですね。
▼効果性を使ったタイトルはこんな感じです。
- ■効果性を表現したタイトル例
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ブログ記事タイトル決めのコツ2.簡便性を伝える(すぐにできる内容だと伝える)
2つ目は、「簡便性を伝える」というものです。
簡便性とは、わかりやすくいうと「誰にでも簡単にできますよ」という意味ですね。
▼簡便性を使ったタイトルはこんな感じです。
- ■簡便性を使ったタイトル例
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ブログ記事タイトル決めのコツ3.網羅性をアピールする(この記事さえ読めばOKだと伝える)
3つ目は、ブログ記事の「網羅性をアピールする」というものです。
網羅性とはわかりやすくいうと、「この記事さえ読めば、他は読む必要がないほど情報を盛り込む」ということです。
▼網羅性を表現したタイトルはこんな感じです。
- ■網羅性を使ったタイトル例
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ブログ記事タイトル決めのコツ4.不安や恐怖を刺激する
4つ目は、「不安や恐怖を刺激する」というパターンです。
不安や恐怖というものは、人間の心を動かす大きな要素になります。
ただ、不安を煽って興味を引けたとしても、記事の中身が伴っていなければ信用を落とすことになりかねないので、使うときには気を付けてくださいね。
▼不安や恐怖を刺激したタイトルはこんな感じです。
- ■不安や恐怖を刺激したタイトル例
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ブログ記事タイトル決めのコツ5.数字を入れて具体的にする
5つ目は、「数字を入れて具体的にする」というものです。
タイトルに数字を入れることで、一気に説得力が増す効果があります。
▼数字を入れて具体性を表現したタイトルはこんな感じです。
- ■数字を入れたタイトル例
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ブログ記事タイトル決めのコツ6.権威性を盛り込む(開発者・推薦者・資格・メディアなど)
6つ目は、「権威性を盛り込む」というものです。
これは人間の心理的な部分なのですが、人は権威性に弱いという性質を持っているので、どうしても影響力がある人の言葉は信じやすい傾向にあります。
その特性を活かすために権威性を打ち出します。
▼権威性をタイトルに盛り込むとこんな感じです。
- ■権威性を使ったタイトル例
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ブログ記事タイトル決めのコツ7.希少性・限定性を入れる(すぐに行動しないと損だと伝える)
7つ目は、「希少性・限定性をいれる」という点です。
権威性と同様に、人間は「限定」や「レアもの」という表現に非常に弱いです。
ウソはいけませんが、希少性をアピールすることで一気に反応率は高まります。
▼希少性・限定性を使ったタイトルはこんな感じです。
- ■希少性・限定性を使ったタイトル例
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ブログ記事タイトル決めのコツ8.ターゲットを絞り込む
8つ目は、「ターゲットを絞り込む」ということです。
これは、極限までターゲットを絞り込むことで「自分のことを言ってる」と思ってもらうためですね。
▼ターゲットを絞り込んだタイトルはこんな感じです。
- ■ターゲットを絞り込んだタイトル例
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ブログ記事タイトル決めのコツ9.常識を覆す(意外性・衝撃の事実など)
9つ目は、「常識を覆す文言を入れる」ということです。
読者さんが予想できないことを書いていくことで「え、どういうこと?」と思わずクリックしたくなる効果があります。
▼意外性を使ったタイトルはこんな感じですね。
- ■意外性を使ったタイトル例
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まとめ.読まれるブログは「記事のタイトル」で決まる
今回は、「読者に刺さるブログ記事タイトルの作り方」についてお話ししました。
最初からうまく作れるはずはありませんが、読者に共感されるブログのタイトルを作れるようになれば、あなたの記事に対する反応が変わります。
タイトルに加えて「記事の構成」の作り方も覚えておくと、タイトルと本文に一貫性を持たせる記事を書くことができるでしょう。
今回お伝えした法則は下記の通り。
- 法則1.効果性を伝える
- 法則2.簡便性を伝える(すぐにできる内容だと伝える)
- 法則3.網羅性をアピールする(この記事さえ読めばOKだと伝える)
- 法則4.不安や恐怖を刺激する
- 法則5.数字を入れて具体的にする
- 法則6.権威性を盛り込む(開発者・推薦者・資格・メディアなど)
- 法則7.希少性・限定性を入れる(すぐに行動しないと損だと伝える)
- 法則8.ターゲットを絞り込む
- 法則9.常識を覆す(意外性・衝撃の事実など)
「A+Bの法則」は、小手先のテクニックとしてとらえないでください。
重要なのは「読者の検索意図をしっかり理解した上で使う」という意識です。
何度も修正できるのがブログの強みです。
いきなり完璧を求めずに、ぜひ何度もチャレンジしてみてくださいね。
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