ソロキャンプなら、荷物はファミキャンの4分の1くらいになる。
最初は私も、そう思っていました。
ところがテント、テーブル、チェア、クーラーボックス、焚き火台と積んでいくと、車内の景色がいつものファミキャンとあまり変わりません。
乗るのは私一人なのに、道具だけは家族旅行を続けようとしている。
そこで分かったのが、ソロキャンプでいらないものは、特定の道具ではなく「予定のない道具」だということです。
焚き火台がいらないのではありません。焚き火をしない日に積む焚き火台がいらない。
タープがいらないのではなく、広い前室があるテントに追加するタープがいらない。
この記事では車で行く1泊ソロキャンプを前提に、ファミキャン道具から先に外しやすいものを7つ紹介します。
ただ荷物を小さくするのではなく、設営、撤収、帰宅後の片付けまで楽にするための仕分けです。
ソロキャンプでいらないものは「使うかも」で積んだ道具
先に、今回の結論をまとめます。
ソロキャンプでいらないもの候補は、次の7つです。
- 一泊には大きすぎるツールームテント
- テントと役割が重なる大型タープ
- 複数のテーブル・チェア・ラック
- ツーバーナーと大型キッチン台
- 一人分には大きすぎるハードクーラー
- 使い切れない数の大型ランタン
- 焚き火をしない日の焚き火道具一式
どれも、キャンプ用品として不要なわけではありません。
やりたいことに対して大きすぎる、数が多すぎる、作業を増やしすぎる。その場合だけ、家に置いていきます。
わいずパパ「俺、念のために全部持っていこうと思うんだよ」



「その“念のため”を、帰ってから全部片付けられるの?」



「荷物じゃなくて、可能性を積んでいるんです」



「じゃあ、その可能性も自分で洗って干してね」
可能性は、静かに物置へ戻しました。
ソロキャンプでは「使うかもしれない」より、「使うと決めたもの」を積んだほうが楽です。
ソロキャンプでいらないもの1.一泊には大きすぎるツールームテント
大型ツールームテントをソロで使うのは、決して間違いではありません。
私もファミキャン用のアルニカをソロへ持ち出しました。
幕内は広く、荷物を全部入れても余裕があります。立ったまま着替えられ、雨や風を気にせず引きこもれる。
小さなテントでは味わえない、かなりぜいたくなソロキャンプです。
ただし、その快適さは設営後にやってきます。
その前には、重い幕を車から下ろし、長いフレームを組み、広い幕を一人で立ち上げ、何本ものペグを打つ作業が待っています。
設営中の私は「自由を楽しむソロキャンパー」というより、一人で現場を回す責任者です。
撤収も楽ではありません。
朝露で濡れた大きな幕を一人でたたみ、収納袋へ押し込み、帰宅後にまた広げて乾かす。
キャンプ場では頼もしいアルニカも、自宅へ戻ると急に仕事を持ってきます。
大型ツールームテントを置いていきたいのは、次のような日です。
- 一泊で滞在時間が短い
- 翌日に仕事がある
- チェックインが遅い
- 撤収を早く終わらせたい
- 区画サイトが狭い
- 腰や肩に疲れを残したくない
反対に、雨予報や連泊なら、広さが大きなメリットになります。
「一人で設営できるから持っていく」ではなく、「今回の滞在時間に見合うか」で考えるのがポイントです。
大型幕をソロで使うメリットと負担は、ツールームテントでソロキャンプはあり?アルニカ持ち40代パパの本音で詳しく書いています。
ソロキャンプでいらないもの2.テントと役割が重なる大型タープ
ファミキャンでは、タープの下に家族分のチェアやテーブルを置きます。
夏の日差しや突然の雨から家族を守ってくれる、頼もしい道具です。
ところがソロでは、広い前室があるテントを使うなら、タープの役割が重なります。
タープを一枚追加すると、増えるのは幕だけではありません。
ポール、ロープ、ペグ、ハンマー、収納袋が増えます。
設営する場所を考え、ロープを張り、撤収時には土や草を落とす。濡れたら自宅で干す幕も一枚追加です。
もちろん、日陰のない夏や雨の日にはタープが役立ちます。
しかし、夕方に到着して翌朝帰るキャンプなら、タープの下で過ごす時間より、張って片付ける時間のほうが長くなることもあります。
判断はシンプルです。
今回、タープの下で何時間過ごすのか。
答えが思い浮かばなければ、まずはテントの前室だけで試してもよいと思います。
ソロキャンプでいらないもの3.複数のテーブル・チェア・ラック
チェアとテーブルそのものがいらないわけではありません。
一人では使い切れない数がいらないのです。
ファミキャンでは、人数分のチェア、食事用テーブル、調理台、食材を置くラックなどが必要でした。
その感覚のままソロへ持っていくと、キャンプサイトは豪華になります。
同時に、積み込みと撤収も豪華になります。
ソロなら、まずは次の組み合わせで十分です。
- 自分が座るチェア一脚
- コーヒーや食事を置くテーブル一台
- 必要なら収納用のラック一台
私はファミキャンで使っていたユニフレームの焚き火テーブルを、ソロでもそのまま使っています。
もっと軽くて小さなソロ用テーブルはあります。
それでも買い替えていないのは、一人で扱える重さで、熱い物を置けて、コーヒーと簡単な食事には十分な広さがあるからです。
手持ちで不満がないのに、収納サイズを少し小さくするためだけに買い足す。
お小遣い制パパには、なかなかぜいたくな軽量化です。
テーブルは「何人用か」ではなく、「何を置くか」で選びます。
詳しくは、ソロキャンプ用テーブルをファミキャン兼用で選ぶ方法で整理しています。
ソロキャンプでいらないもの4.ツーバーナーと大型キッチン台
ファミキャンの料理では、ツーバーナーが頼りになります。
片方でご飯を炊きながら、もう片方で肉を焼く。家族を待たせずに食事を出すには便利です。
でも、ソロキャンプで同じ厨房を作る必要はありません。
一人なら、シングルバーナーと小さな鍋で足りることがあります。
そもそも料理をしないなら、バーナー、クッカー、包丁、まな板、調味料、食器までまとめて減らせます。
荷物を一個減らすより、現地で行う作業を一個やめる。
こちらのほうが、荷物も片付けも一気に減ります。
例えば夕食を弁当や惣菜にすれば、減るのは調理器具だけではありません。
- 食材を入れるクーラーボックスの容量
- 調理用の燃料
- 調味料
- 洗い物
- 生ゴミ
- 翌朝に洗い直す食器
ここまでまとめて減らせます。
私は下戸なので、キャンプで豪華な酒盛りをする予定もありません。
お湯を沸かしてコーヒーを飲み、あとはカップ麺でもあれば、わりと満足できます。
料理をしないソロキャンプについては、何を食べるかと楽な片付け方法で詳しく紹介しています。
ソロキャンプでいらないもの5.一人分には大きすぎるハードクーラー
ファミキャン用の大容量ハードクーラーには、安心感があります。
肉、飲み物、氷、翌朝の食材まで全部入る。
家族で使うと頼もしいのですが、ソロでは中身より箱のほうが存在感を放つことがあります。
問題は、容量より重さです。
ハードクーラーは空でもそれなりに重く、飲み物や保冷剤を入れるとさらに重くなります。
帰りは軽くなると思っても、残った飲み物や保冷剤が入っています。
最後に車から玄関まで運ぶ数メートルで、腰が静かに抗議してきます。
私はファミキャンで使っている30Lのロゴス氷点下ソフトクーラーを、ソロでも流用しています。
一泊ソロには大きめです。
それでも、ハードクーラーより軽く、使わないときは畳めるため、わざわざ小型クーラーへ買い替えていません。
ここで重要なのは、「大きいから買い替える」ではないことです。
一人で運べて、収納に困らず、手持ちで不満がないなら、そのまま使えばいい。
料理をしない日なら、クーラーボックス自体を持っていかない方法もあります。
ただし、夏場に肉、魚、乳製品などを持っていく場合は、保冷手段を省いてはいけません。
「大きなクーラーがいらない」と「食材の保冷がいらない」は別の話です。
食事内容に合う容量は、ソロキャンプのクーラーボックスは何L必要かで詳しく解説しています。
ソロキャンプでいらないもの6.使い切れない数の大型ランタン
ファミキャンでは、サイト全体を照らすために複数のランタンを使います。
リビング、テーブル、テント内、移動用。
家族が別々に動くため、明かりも複数必要です。
ソロキャンプでは、基本的に自分のいる場所を照らせれば足ります。
私はLUMENA2をファミキャンのメインランタンとして約5年使い、ソロでも流用しています。
ファミキャンでは広範囲を照らせる明るさが頼りになりますが、ソロでは弱い光量でも十分です。
一台で足りるなら、ソロ用ランタンを追加で買う必要はありません。
ただし、ランタンを全部省くのは危険です。
トイレへ行くとき、大きなランタンを手に持って歩くのは不便です。片手もふさがります。
メインのLEDランタンとは別に、両手が空くヘッドライトか小型ライトは残しておきたいところです。
減らすのは明かりではありません。
使い切れない台数です。
ファミキャンとソロで兼用できるランタンについては、キャンプ用LEDランタン6モデル比較とLUMENA2を5年使った結論をご覧ください。
ソロキャンプでいらないもの7.焚き火をしない日の焚き火道具一式
「ソロキャンプといえば焚き火」
その気持ちは、よく分かります。
暗くなってから火を眺め、コーヒーを飲む時間はやはり特別です。
一方で、焚き火をすると道具は一気に増えます。
焚き火台だけでは終わりません。
薪、火ばさみ、耐熱グローブ、着火道具、焚き火シート、消火用の水、火消し袋、汚れ物を入れる袋まで必要です。
そして翌朝には、燃え残りと灰と煤が待っています。
焚き火をする時間が十分に取れない日なら、一式を置いていくだけで荷物も撤収もかなり軽くなります。
逆に、焚き火そのものが今回の目的なら、削る必要はありません。
ファミキャン用の大きな焚き火台もソロで使えます。
薪を置きやすく、安定感もあります。
ただ、見るべきは炎の大きさより、火が消えたあとの片付けです。
- 灰捨て場があるか
- 完全に冷ます時間を取れるか
- 煤を車内へ持ち込まず収納できるか
- 帰宅後に掃除できるか
ここまで問題なければ、手持ちの焚き火台をそのまま使えます。
買い替えを迷っている方は、ソロキャンプの焚き火台をファミキャンから流用した結論も参考にしてください。
「いらない」と書かれていても40代パパなら残してよいもの
ソロキャンプの荷物を減らす記事では、チェア、テーブル、コットなども「いらないもの」として紹介されます。
徒歩やバイクで運ぶなら、確かに省く選択肢があります。
しかし、車で行く40代パパが、無理に地べたスタイルを目指す必要はありません。
チェアはだらだら過ごしたいなら必要
ソロキャンプでは、チェアに座っている時間が長くなります。
地面に直接座れば荷物は減りますが、立ち上がるたびに膝や腰へ負担がかかります。
休みに来たのに、翌朝の腰へ疲れを持ち帰る。
それでは荷物だけでなく、楽しさまで軽量化しています。
一人で運べて、長時間座っても疲れにくいチェアなら、残してよい道具です。
テーブルは前かがみを減らしたいなら必要
収納ボックスをテーブル代わりにすることはできます。
ただし、中の物を取り出すたびに、上に置いたコーヒーや食事を移動させることになります。
地面に直接置けば、取るたびに前かがみです。
私の理想は、チェアに座ったままコーヒーへ手が届くこと。
この条件を満たすテーブルは、私にとって削る物ではありません。
コットは朝まで眠れるなら持っていく
コットは、キャンプ用の折りたたみベッドです。
マットだけで眠れる人には不要ですが、地面の硬さで眠れない人には意味があります。
40代になると、キャンプ中の快適さより翌朝に差が出ます。
軽さを優先して一晩眠れず、帰りの運転がつらくなるくらいなら、コットを持っていくほうが現実的です。
「いらないもの」は、他人のリストでは決まりません。
自分の体力と、キャンプで何をしたいかで決まります。
ソロキャンプでも減らしてはいけないもの
荷物を減らすときでも、安全と睡眠に関わる道具は安易に外さないでください。
テント泊なら、最低限確認したいのは次の道具です。
| 役割 | 減らしてはいけないもの |
|---|---|
| 寝る | 天候に対応できるテント、寝袋、マット |
| 照らす | LEDランタン、ヘッドライトや予備ライト |
| 天候に備える | 防寒着、雨具、着替え |
| 安全を守る | 飲料水、救急セット、常備薬、スマートフォン |
| 火を扱う | 耐熱用品、消火用の水、火消し袋など |
雨具や救急セットは、使わなかったから不要なのではありません。
使う事態にならなかっただけです。
ここは、テーブルや調理器具と同じ感覚で削らないほうが安心です。
最低限必要な持ち物は、ソロキャンプに必要なもの完全版で一覧にしています。
ソロキャンプの荷物は「道具」より先に「やること」を減らす
荷物を減らそうとして、テントを数百グラム軽い物へ買い替える。
それも一つの方法です。
しかし、お小遣い制パパにはもっと先にできることがあります。
現地でやることを一つ減らすことです。
料理をやめれば、調理器具、食器、調味料、食材、洗い物が減ります。
焚き火をやめれば、焚き火台、薪、火ばさみ、耐熱用品、灰処理が減ります。
タープを張らなければ、幕、ポール、ロープ、ペグ、乾燥作業が減ります。
一つの道具を軽くするより、一つの作業を丸ごと減らす。
このほうが、積載から帰宅後まで確実に楽になります。
本当に必要なソロ用ギアだけを見つける方法
最初から完璧な装備を作る必要はありません。
まず、手持ちのファミキャン道具を一人分に減らして使います。
帰宅したら、次の3つに分けてください。
- 使った物
- 使わなかった物
- 使ったけれど負担が大きかった物
安全用品を除き、使わなかった物は次回置いていきます。
負担が大きかった物は、すぐ買い替えず、もう一度使うかレンタルで試します。
私はソロ用テントを買う前にレンタルし、実際のキャンプで広さや設営の感覚を確認しました。
詳しくは、hinataレンタルでソロ用テントを借りた本音レビューで紹介しています。
中古品も選択肢ですが、テントのカビやベタつき、部品不足などには注意が必要です。
キャンプ用品を中古で買うときの確認ポイントも参考にしてください。
買う順番は、次のとおりです。
- 手持ちのファミキャン道具を使う
- 家にある物で代用する
- 購入前にレンタルで試す
- 状態を確認できるなら中古も検討する
- 毎回使うと分かってから新品を買う
「欲しい」ではなく、「この道具を替えれば毎回の負担が減る」と説明できる物が、本当に買う価値のあるソロ用ギアです。
まとめ.ソロキャンプでいらないものは予定のない道具
ソロキャンプでいらないものは、道具の名前だけでは決まりません。
今回やらないことのために持っていく道具が、いらないものです。
ファミキャンからソロへ移るなら、まず次の7つを見直してみてください。
- 一泊には大きすぎるツールームテント
- テントと役割が重なる大型タープ
- 複数のテーブル・チェア・ラック
- ツーバーナーと大型キッチン台
- 一人分には大きすぎるハードクーラー
- 使い切れない数の大型ランタン
- 焚き火をしない日の焚き火道具一式
一方で、チェア、テーブル、コットは、40代の腰や睡眠を守ってくれることがあります。
誰かの「いらないものリスト」に合わせて、無理に削る必要はありません。
まずは手持ちで行く。
使わなかった物は次回置いていく。
何度も負担を感じた物だけ、レンタル、中古、購入を検討する。
ソロキャンプの正解は、荷物が最も少ないことではありません。
帰宅後の片付けまで終えたときに、「これならまた行ける」と思える量です。


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