ソロティピー1TCを5年使って、一番よかったのは、一人でテントを設営する負担が減ったことです。
車で移動し、手持ちのコットやテーブルを使って静かに過ごしたい私には、買い足す価値がありました。
今から新品を選ぶなら、後継モデルの「BUNDOK ソロ ティピー 1+」を購入候補にしてよいと思います。
ただし、軽さを最優先する人や、ぬれた幕を乾かす場所がない人には勧めにくいテントであることも事実。
この記事では、旧型で感じた使いやすさと欠点を紹介しながら、新型を選ぶときに確認したいポイントを整理します。
私が実際に使用しているのは旧型のソロティピー1TCです。
新型「1+」については、公開されている製品紹介に基づいて比較しています。
ソロティピー1TCを買ったのは、一人での設営を楽にしたかったから
わが家には、購入前からサバティカルのアルニカと、スノーピークのアメニティドームMがありました。
どちらもファミキャンでは頼りになるテントです。
ソロ用を買わなければキャンプへ行けない、という状況ではありませんでした。
実際、アルニカを一人で設営したこともあります。ただ、そのときは約1時間かかった苦い思い出があります。
広いテントを独り占めする楽しさは格別です。
それでも、コーヒーを淹れる前に疲れてしまうと、次も気軽に持ち出そうとは思えなくなってしまったんですね。
なお、これは私の過去の経験です。
アルニカはメーカーが2人以上での設営を案内しているため、一人設営を勧めるものではありません。アルニカをソロで使った体験と注意点も参考にしてください。
慣れると約10分。設営後に余力が残るようになった

ソロティピー1TCは、幕を広げてペグで固定し、ポールで立ち上げる構造です。
私の場合、慣れると約10分で形にできるようになりました。
地面や風の状態によって時間は変わりますし、必要なペグダウンや張り綱を省いてよいわけではありません。
それでも、大型テントを扱っていたときより、設営の負担は減りました。
設営が終わっても、コーヒーを淹れる体力が残っている。
私にとっては、この違いが大きかったです。なお、この約10分という目安は旧型での経験であり、新型の設営時間を示すものではありません。
あずママと決めたのは、ほかの道具まで買い替えないこと
家にはすでにテントが二つあるので、購入はすぐには決まりませんでした。
あずママと何度か話し、設営の負担を減らすためにテントを買い足す代わりに、一人で扱えるファミキャン道具はそのまま使うことにしました。
チェア、テーブル、コット、クーラーボックスまでソロ用にそろえ直すと、テント以外にも出費が続きます。家の収納場所も必要です。
私の場合は、コットを置くための二股ポールを追加しましたが、周辺の道具は流用できました。
「ソロキャンプ用に全部そろえる」ではなく、今の道具で負担になっている部分を替える。
この考え方なら、買い足す理由もはっきりします。
旧型を使って感じた、広さとレイアウトの本音
一人で座ったり寝転んだりするには落ち着く広さですが、好きな場所に何でも置けるテントではありません。
旧型の本体サイズは約240×240×150cm、インナーは約220×100×135cmです。公式でも一人用とされています。
壁が斜めになっているため、床面に収まる道具でも、高さによっては幕に触れます。
中央のポールも配置に影響します。
VENTLAXの2WAYコットを流用するために二股化した
私が流用したかったのは、ファミキャンで使っていたVENTLAX(ベントラックス)の2WAYコットです。
手持ちのコットは入ることは入るのですが、標準状態では中央ポールが邪魔になり、配置しにくさがありました。
そこで専用の二股ポールを追加し、幕内中央の空間を使いやすくしたわけです。
ソロ用にコットを買い替えるのではなく、使い慣れたコットを活かす。私にとって二股化は、そのための買い足しでした。
二股化とは、一本の中央ポールを、左右へ分かれたポールに替えることです。
私には、コットを買い替えずに済むことに加え、使える居住空間も広くなるというメリットがありました。
ただし、マットを敷いて寝る人や、小さなローコットを使う人まで、最初から同じ追加装備が必要とは限りません。
また、二股化しても床面積や天井高は変わりません。
コットの幅だけでなく、長さと高さも確認してください。
奥にコット、手前にテーブルとクーラーを置いている
二股化したあとは、奥側にコットを配置しています。
手前にはロゴスの氷点下ソフトクーラーと、ユニフレームの焚き火テーブルを置く形です。
どちらもソロ専用品ではありませんが、ファミキャン用でも問題なく使えるため買い替えていません。
チェアも手持ちを使っています。
コットに寝転び、使う物が近くにある距離感は、私にはちょうどよく感じます。
静かにコーヒーを飲むなら、広い空間より、あまり動かずに済む配置が合っていました。
ただし、出入口までの通路は残しておきたいところです。夜に立つたび荷物をまたぐ配置では、落ち着いて過ごせません。
道具の置き方は、ソロキャンプのレイアウト例と配置のコツでも紹介しています。
気に入っていても、雨のあとの片付けは面倒

ソロティピー1TCで少し負担に感じるのは、ぬれたあとの乾燥です。
TCはポリエステルとコットンを混ぜた生地で、私は落ち着いた質感とサンドベージュの色が気に入っています。一方、水分を含んだ幕を撤収するのは楽ではありません。
キャンプ場で乾かなければ、帰宅後にもう一度広げる必要があります。
設営を短くできても、雨に降られると家での作業が残ります。
メーカーも、旧型は完全防水ではないと案内しています。
購入前に「どこで乾かすか」を決めておく
翌日が仕事だったり、帰宅後に家族との予定があったりすると、幕を広げる時間も気になります。
庭や軒下など、乾かせる場所を用意できるか。マンションならどこに干すのか。雨が続いたときはどうするか。
TCテントを選ぶなら、使っている時間だけでなく、ここまで考えておきたいところです。
軽い化繊テントでも乾燥は必要ですが、持ち運ぶ重さや扱う幕の大きさは変わります。
乾燥場所に余裕がない人は、収納サイズだけで決めないようにしてください。
TC素材を理由に、幕内で火器を使わない
TC素材と聞くと熱に強いイメージがあるかもしれませんが、TC素材だからといって、幕内で薪ストーブやガス器具を使ってよいわけではありません。
NITEでは、テント内など換気が不十分な場所で燃焼器具を使うと、一酸化炭素中毒に至るおそれがあると注意を促しています
コーヒーを飲む場所と、お湯を沸かす場所は分けましょう。
火を扱う器具は、取扱説明書に従って屋外の風通しのよい場所で使ってください。
今から買うなら、後継「ソロティピー 1+」をどう見るか
ソロティピーTCは非常にいいテントですが、実はすでに廃盤になっています。
ただ、後継モデルが新たに発売されているので、これから新品を買う人には、まず「1+」を比較の起点にすることをおすすめします。
旧型でどのように過ごせるかが分かったら、次に見るべきなのは、新型の装備が自分の使い方に合うかです。
公開紹介では、「1+」はフロントウォール一体型になり、二股ポールと一人用インナーが付属するとされています。
主な数値も旧型とは変わっています。
| 比較項目 | 旧ソロティピー1TC | ソロ ティピー 1+ |
|---|---|---|
| 品番 | BDK-75TC系 | BDK-71 |
| 本体サイズ | 約240×240×150cm | 約240×394×180cm |
| インナーサイズ | 約220×100×135cm | 約220×100×135cm |
| 重量 | 約4.8kg | 約6.8kg |
| フロントウォール | 別売り | 一体型 |
旧型の出典:BUNDOK公式商品情報
前室を囲って使いたい人は、一体型ウォールに注目
旧型には別売りのフロントウォールがありますが、私は購入していません。
前方の空間を囲いたい人には役立つ装備でも、追加費用と取り付ける部品が増えるからです。自分の使い方では、まず本体で過ごしてから考えようと思っていました。
新型を検討するときは、この「前室を囲って使いたいか」が判断の分かれ目です。
就寝前に荷物をどこへ収めるか、入口を閉じたときにどんな空間が欲しいか。商品画像で使いたい形を確認すると、一体型ウォールの必要性を判断しやすくなります。
前室を囲うつもりだった人なら、装備を別々に探す手間も含めて、新型を選ぶ理由になります。
二股ポール付属でも、手持ちのコットが入るとは限らない
私が旧型で行ったのは、コットを置くための幕内中央の二股化です。
新型に二股ポールが付属するという情報だけで、同じレイアウトが再現できるとは判断できません。ポールを使う位置やインナーの配置まで、商品画像などで確認しておきましょう。
また、本体が大きくなっても、上の比較ではインナー寸法は同じです。寝室まで広くなったと勘違いしないよう注意も必要です。
手持ちのコットを流用したい人は、幅・長さ・高さを測ってから、寝床に使える空間を照らし合わせる。
このひと手間が、コットまで買い直す出費を防ぎます。
広がるぶん、持ち運びと乾燥の負担も考える
新型の公表重量は、旧型より約2kg重くなっています。
車移動なら検討しやすいものの、駐車場からサイトまで運ぶ作業や、自宅へ戻して片付ける作業は残ります。なお、約6.8kgは製品の重量で、幕だけの重さではありません。
「ソロ用だから小さくて軽い」と思わず、積み込みや収納まで含めて選びたいところです。
新型の装備が必要な人には購入理由があります。一方、前室の広さより軽さを優先する人は、別のテントも比較したほうが納得して相棒探しができるでしょう。
ソロティピー 1+(BDK-71)が自分に合うなら、価格とセット内容を確認しよう

私が旧型を使って感じた購入価値は、一人で扱う負担を減らしながら、自分の落ち着く空間を作れたことです。
これから「BUNDOK ソロティピー 1+」を選ぶなら、次の三つを実現できるかで判断してみましょう。
- 車で運べて、自宅で収納・乾燥できる
- 前室を囲う装備を、自分の過ごし方に活かせる
- 手持ちの寝具との適合を確認し、総額が予算に収まる
この条件が合うなら、Amazonで「ソロ ティピー 1+」の価格とセット内容を確認してみてください。
旧型を探して必要な装備を追加する場合と比べるなら、本体価格だけでなく、送料や追加部品まで含めた支払総額をそろえて見ることが大切です。
前室の装備を使いたくて、持ち運びと片付けにも無理がない。そんな人には、今からそろえる一張りとして「ソロティピー 1+」を勧めます。
設営で疲れるキャンプから、コーヒーを楽しむキャンプへ
ソロティピー1TCを買ってよかったのは、設営が終わったあとにも、ゆっくりコーヒーを淹れる余力が残るようになったことです。
VENTLAXの2WAYコットも、テーブルも、クーラーボックスも、手持ちを流用できました。すべてをソロ用に買い替えなくても、自分が落ち着いて過ごせる場所は作れます。
もちろん、TCテントには雨のあとの乾燥という手間があります。後継の「ソロ ティピー 1+」も、重さや収納まで含めて、自分で扱い続けられるかを考えて選びたい一張りです。
それでも、車で運べて、乾かす場所があり、前室を囲う装備を使いたいなら、「1+」を選ぶ理由はあります。
大型テントを持ち出すたびに設営を面倒に感じている人なら、ソロ用を買い足すことは、次のキャンプへ出かけやすくするための投資にもなります。
限られたお小遣いだからこそ、「何を買えるか」と一緒に、「その道具でどんな時間を過ごしたいか」も考えてみてください。
私が欲しかったのは、設営を終えて椅子に座り、誰にも気を遣わずコーヒーを飲む時間でした。
同じような過ごし方をしたいなら、ソロ ティピー 1+の商品画像とセット内容を見て、手持ちのコットやテーブルを置いた姿を思い浮かべてみてください。
寸法と支払総額を確認し、片付けまで無理なくできそうなら、自分のための一張りとして選んでよいと思います。
次のキャンプでは、設営を終えたあとの時間を、もう少し自分のために使えるように。

